補足ファイル03:赤と青 3.5





いつか来るだろうサーフィに宛てて、手紙を書いた。
長い、長い手紙。
俺が知った事実に、文献を添えて。
・・・サーフィが知らないのは、不公平だと思うから。



サーフィへ。
俺の知る限りのことを書いておこうと思う。
どこまで信じるかは、サーフィの自由だ。
でも、これが俺が思う「真実」であることを告げておこう。

俺らが双子であるという事実、俺は話すのだろうか。
たとえ話したとしても、言葉が足りていないであろうな。
混乱させたことは謝っておく。
詳しい話は、この横にある紙を見るといい。
添付:赤と青のはじまりの話および1.5
俺があいつから聞いたそのままが書かれている。
それに、俺の写真と自分の顔を見比べるのもいいだろう。
異常なほどに、「似ている」のだから。

さて、もうひとつ。
ヒコの役割についても書こうか。
そこの本にも書いてあるが、さすがに言語の問題で読めないだろう。
だから簡単に、この国の言葉で書いておく。

ヒコは普通の職業に就かない。
ここでは就けない、という面もあるが。
セイとヒコが分かれ始めたとき、ヒコに役目が下った。
曰く、「この村の守り神」だそうだ。
この村に俺らがいる間は、大きな飢饉が起きないようにできている。
・・・もっとも、仕組みは俺にもよく分かっていないのだが。

セイがヒコを追い出すと、飢饉が起こる。
それが「ヒコが最後に飢饉をもたらした」と見えるんだな。

そして、ヒコが誰かの体に宿ると飢饉が収まってくる。
飢饉が明けた年にヒコが生まれるのも、そのせいだ。
・・・だが、どうしてセイは気づかないのだろうな。
「ヒコ」という存在を見たくないだけなのか。

しかし、皮肉だな。
差別されないように与えられた役割のおかげで、
さらにヒコが差別されるようになるなんて。

始めにも書いたが、信じるかどうかはサーフィの自由だ。
俺に強制する権利などないからな。
だが、こういうことがもっと知りたいのなら、この図書館を利用するといい。

・・・これを、サーフィが見ることを祈って。

ルベウス



さて、これを机の上においておこう。
いつかくる、サーフィのために。

そして、いつか帰ってくる、俺のために。










あとがき。
さんてんごー。
祝、赤と青もといルーベとサーフィ完成ー。
サーフィは「神様」以外鵜呑みにしたんだね、きっと。
セイに神様言っても無駄だと思ったんだね。
セイの神様は、あの女神様だけだから。

・・・全8話、か。ずいぶん長くなった。
まあ添付は読まなくてもいけるけど・・・とここ読む人は全部読んでるだろうが。

2006/11/21 10:15 ・・・って、もう何ヶ月たってるんだこれ?(苦笑)











2007/08/27