補足ファイル02:赤と青 2.5





日毎に視線が増えていく。
日毎に憎悪が増えていく。
・・・ヒコたる俺が、気づかないとでも思っているのか。
それすらも、セイは気づかないのだろう。
何せ、「お優しい」奴らなのだから、な・・・



俺はセイが嫌いだ。
何故ならば、セイが俺を嫌っているから。
ただ、それだけの理由だが、セイは気づかない。
・・・気づいたところで、嫌うのだろうな。
ただ一人の、例外を除いて。

その一人が、俺の双子の弟であるサーフィだ。
―ある本で後に生まれたほうが兄だという話を読んだ―
サーフィは、この頃毎日ここに訪れる。
そして俺と遊ぶのだが、・・・サーフィは、気づいていないだろうな。
俺と―ヒコと―遊べば遊ぶほど、
俺に向けられる目が痛くなっていくことを。

サーフィは注意ぐらいは受けるのだろう。
しかしサーフィはセイで、俺はヒコだ。
たとえ双子であろうと、この違いは大きい。
・・・双子だからこそ、「不吉」という言葉も付き纏う。
セイは事実から目を背けるため、
「俺」がセイから生まれた双子だという事実を抹消した。
セイにとっては、それくらいの禁忌なのだろう。



一時期、考えたことがある。
何故双子だというのに、ヒコであるというだけで、
俺とサーフィはこんなにも違うのだろう―と。

妬んだこともある。
羨んだこともある。
屈するしかない、この差別を。
しかし、サーフィは俺の弟なのだから・・・

幸せに、生きていて欲しい。



「潮時だ」
「・・・ルベウス、この村を離れるのだね?それなら、一緒に行くよ」



サーフィへ。
最後にお前を利用しようとする俺を許してくれ。
これが兄で、申し訳なかったな。


・・・俺が出来るのは、明日という日の成功を祈ることだけ。










あとがき。
出発前夜。本筋を補完する意味でも。
・・・ああ、「守神」が入らない・・・村の歴史、つくろうかな・・・
こうも擦れていてかつ優しいルベウスが大好きです。
・・・年齢設定、十歳ぐらいなはずなのにな。

2006/11/15 13:50











2007/07/15