補足ファイル01:赤と青 1.5





俺はあいつ―サーフィ―を見送ったあと、ある疑問が沸いた。
それを確かめに、神父のところに行こうと思う。



「なぁ、お前は基本的に名前を覚えない人間だよな?」
「否定はしないよ、ルベウス」
「・・・何故、サーフィの名前を知っていた?」
あえて、覚えているのかとは訊かない。
そう訊けばかわされるであろうから、な。
「それに、俺とサーフィ、色以外の外見はほぼ同じだよな?」
これは、この前湖で遊んだときに気づいた。
サーフィは気づかなかったようだが。
・・・それも当然、か。俺は随分と髪を伸ばしているし。
それでも、似ているという単語で済ませるには異常なくらいに「似ていた」。
「・・・答えろ、よ」

「君には話したことがあったかもしれない」
話し出したから、とりあえず聞く体制に入る。

「私が君をつれて帰る話はしたはずだね。
 あのときの話に少し付け加えようか。
 子供は双子で、後に出てきたのがルベウスだったことを」
・・・はい?・・・えっと?
思った言葉を思考につむぎ、そして問いかける。
「要するに、先に出てきたのが・・・」
「サフェイセス」
似ているはずだ、双子だったのなら。ただ・・・
「それは、二卵性のような状態、か?」
「・・・外れ、といったほうがいいかな。一卵性に意思が加わったようなもの。
 このごろヒコが生まれていなかったからね」
それに、離れたほうが似るとも言うだろう?
続けられた言葉に、溜め息をつきたくなる。

「・・・一卵性で、俺が突然変異した?」
「そう受け取ってもらっても構わないよ」
理解した、ということにしておこう。
これ以上考えていてもきりがない気がするから。

しかしそれってありなのか。

片っ端から本を眺めた。
その中にひとつ、ヒコのサイクルについて書かれた本があった。
・・・曰く、飢饉が明けた年に生まれるらしい。
詳しい説明は書かれていないので、よくは分からないが。

だからこそ、あの話にお前が出てきたのか?
そう思ったが、あえて聞かないことにした。



・・・双子、という事実、サーフィは知っているのだろうか。
それとも、無意識にここに惹かれたのだろうか。

そう呟いて、俺は本を閉じた。



外に見えたのは、サーフィの色。










あとがき。
赤と青外伝。ルベウス視点で書けて満足。
実際ヒコについてとかあの話とかルベウスの疑問とかの補足をしないといけないのだろうけど。
・・・めんどいからパス。
ヒコについてはおいおいやるかもね。
まあ書きたいものがかけてよかった。

2006/11/14 14:55











2007/05/20