blue rose : finale

世界と青い薔薇が奏でるコンサート。
指揮者は引き続き私、高嶺 幽でお送りいたします。
それでは、本編最後の曲を、どうぞお楽しみくださいませ・・・

彼らは世界から外れてしまった。

それは大勢の中の二人に過ぎない。
あらゆる報道機関はもう、意味を成さなかった。
全ての人の感情のパレットに塗りたくられた恐怖。
・・・他人のことなんて、考えられるか。
それが、そのころの人間の思考回路だった。

薔薇によって輪から外された彼ら・・・いや。

世界の人口はどんどん減っていく。
人口だけではない。
世界はその存在が、どんどん希薄になっていく。

全てのものは、薔薇に侵蝕され尽くした。

薔薇は、何を思っているのだろう。
人間の手を離れ、世界の手を離れ、薔薇は世界に咲き乱れる。
人や世界を養分として・・・
咲いて咲いて咲いて。
ひたすらに、増え続ける。

花咲く速度はさらに増し、

世界に残るは廃墟のみ。
それすらも取り込もうと、薔薇は蠢く。
綺麗なものも、汚れたものも、
薔薇は全てを取り込んで・・・

とうとう、薔薇は世界になった。

それでも、青い薔薇はまだ、この世界に咲き続ける。



目的はまだ教えてもらってないから、分からないけれど。










あとがき。
今思ったことはovertureより短いということ。
・・・まあ、一時間で書いたからそんなものですか?(苦笑)

祝、blue rose完結。

2006/06/08











2006/10/08