blue rose : overture
最悪の始まりを、召し上がれ。
曲は聞くことを拒否しても、自動的に流れていきます。
判断はあなたにお任せします。
全ての始まりは、青い薔薇。
去る年、世界は青い薔薇の開発に成功した。
不可能の代名詞であった、青い薔薇。
その意味は成立しなくなる・・・はずだった。
青い薔薇と世界が共存できない事実を突きつけられたのは、すぐ後のこと。
青い薔薇は他の植物を全て滅ぼし、爆発的な速度で繁殖していく。
それは動物にも多大な影響を及ぼす。
世界は、人間は、生き方の変更を余儀なくされた。
土地まで殺した青い薔薇は、次の標的を定める。
・・・標的は、人間。
青い薔薇は人間に宿っていく。
手に、首に、胸に。
部位は様々だったが、やがて来る結末は同じ。
薔薇が散る時、彼らに死が訪れる。
人間に宿る薔薇が見える人は少ない。
自分自身の青い薔薇が「咲いた」者。
そして、青い薔薇に侵蝕された死を、自分の目で見た者。
存在が確認されているのに・・・見えない。
だから、人々は恐怖する。
世界はこれに対し、政策を打ち立てた。
青薔薇を由来とする影響への対策委員会規約 抜粋
一、本会は青い薔薇(以下薔薇)から生じた諸問題の対策にあたることを目的とする。
一、本会の目標は、全ての薔薇を滅することである。
一、前項を達成することに関して、本会は暫定的に最高権力を有する。
主な物は次の通り。
・薔薇に精神を侵蝕された兆候がある場合、本会は滅する権利を有する。
・薔薇が「咲いた」者を隔離する権利を有する。
通称、「ブルーローズ法」。・・・不可能である、法。
本年度公布および施行。
世界からの抗議を委員会は拒絶。
実質上の寡頭制が誕生。
・・・そして、権力を持つ者は、総じて濫用する。
何をもってしても、青い薔薇の侵蝕が止まることは・・・ない。
あとがき。
文章を反転させれば解説が読めます。
反転なしでも筋は通してあります。
序曲だから、あえて内容は少なめ。
・・・てんこぱを・・・じゃない、overtureを見つけてしまったので、急遽preludeから変更。
2006/06/03
2006/08/06