うららかな春の一日





春が来た、と感じる今日この頃。
昼の日差しに目を細めつつ、頬をなでる風と戯れていた。
のんびりと流れていく時間に、身を任せる。
自然と欠伸がでた。
・・・使い方を間違っているのはわかっているけど・・・
それでも、春眠暁を覚えず、そう呟く。
まあ、自転車をこいでいるから、寝るわけにはいかないんだけど。
こんなのんびりとした中、早くこぐ気にもなれないし。
そんなことを思いつつ、ふわりと微笑んだ。

普段よりゆっくりと進んでいく自転車。
それは、普段よりよく辺りが見える、ということ。
公園の遊具で遊んでいる子供たち。
まだ蕾をつけていない桜。
色々なものが、目にはいってくる。

ああ、去年も結局梅は見にいけなかったんだっけ。
桜を見ると、そう思う。
そして、今年もきっと見に行かないのだろうな、とも。

梅が咲いて、まだ桜は咲いていないけれど、春はもう来ていて。
モノトーンだった世界に色がつき始めたこの季節。
春は、色が生まれる季節。
そして、出会いと別れの季節でも、ある。

そうか、もうすぐ・・・卒業、なのか。
吹き抜ける春風で思い出される記憶。
数え上げればきりがないけど。
あまり意識せずに過ごしてきたけれど・・・
結構、充実していたんだな。
そんな毎日も、もうすぐ一区切りつくのか。

寂しい、とは思わない。
人が少し減るのは、やっぱりそれは寂しいのだけれど、
でも、また色々な人に出会えるから。
・・・仲良くなりたい、そう思わないと、出会いもしないだろうけど。
もうすぐ始まる、少し変わるだろう日々に思いを馳せる。
だから、楽しみ、かな。新しい日々が。

ゆっくりとしたスピードは、考え事にはちょうどいい。
言葉が、感情が、浮かんでは消えていく。
この中で歩いている人たちは世界に立っているんだな、とか、
この中で車を走らせている人たちは無粋じゃないか、とか、
・・・じゃあ、自転車はどうなるのだろう、とか。
きっと、その答えはやはり中途半端な位置にあると思う。

春は、いい季節だと思う。
一番の変化が訪れる季節。
嫌いだと思うときもあるけれど、それでも好き、かな。
春は、全てを包み込んでくれるから。
人間も、自然も、この世界ごと。

春の日差しは、全てを包み込むその日差しは
・・・とても、暖かかった。





季節が巡り 訪れた春

それはいつもと 少し違うけれど

でも 春は 全てを受け入れる



春が来ると 安心できるのは

あるいは その力なのかもしれない










あとがき。
本文は私としては短めになりました。
ただ春の日を書きたかった、それだけです。
ほぼ全て、ノンフィクション・・・かな。これについては。
副題として今日の帰り道、とつけられる程度には。

2006/03/08










2006/03/19